社会人で働きながら資格勉強して得た教訓
この約1年、資格勉強をしてきた。
社会人として働きながら資格勉強に励むのは正直しんどかったー。
ましてや勉強嫌いの僕にとっては、毎日毎日の勉強は息苦しい。
今回目指したのは今の仕事にも直結することもあり、「ファイナンシャルプランナー」という社会保険とか税金とか相続とかに関する資格。
合否はまだ出ていないのですが、振り返ってみると合否という結果以外に、この1年でたくさん収穫があったなぁーと思うのです。
やりたいことをやっていても必ず嫌になる時がくる
今回の試験勉強は仕事に直結するのですが、会社の指示とかサポートがあったわけではありません。
完全に自発的に始めたもの。
「資格を取りたい!」とか「知識を身に着けたい!」とかそんな感じで始めたのです。
自分がやりたくて自発的に始めたわけですが、
「もうやりたくね〜。」
と思う瞬間はやってくる。
僕は勉強を始めて2ヶ月目くらいにこの瞬間がやってきた。
好きなこと・やりたいことをやっていても、いつしか「もうやりたくない」と思う気持ちは生まれてくるのだと、この時実感しました。
これまでの自分の人生で、「もうやりたくない」とも思わない、自発的に始めたものといえば、中学生の時にどハマりしたドラクエくらい。
飲み食いするのもトイレに行くのも忘れるくらいどハマりした。
辛いと思うことなくやり続けた。
今の世の中、好きなことで生きていけてる人はたくさんいる。
SNSを見ていると、「好きなことで生きていく」みたいなのをモットーにして生きている人たちがたくさんいる。
おそらく、僕で言えばこのドラクエくらいどハマりするようなものを彼らは発見し、それを世の中で価値のあるものとして磨き上げ、結果好きなことで生きていけてるんだろうな思います。
そして彼らは、楽しそうな、ハッピーライフを思い描かせるような写真や文章を発信していたりするが、その裏には血のにじむような死ぬほどの努力があったんだろうなと思う。
また「もうやりたくない」と思うようになると、「継続」することの本当の難しさというものも実感する。
モチベーションも上がらず、デスクでテキストを開いていても、気づいたら頭の中は上の空なんてことが常にある。
結果、頭にはその日に勉強に費やした時間に見合わないような少ない知識しかインプットされず、葛藤の時間を過ごすことになる。
こんな葛藤と向き合いながらこうやって1年間毎日継続させてみて思ったのですが、継続と挫折って
「嫌と思いながらもやる意味は何か、意義はあるか」
これに尽きるのではないでしょうか。
習慣化がなによりもしんどい
問題の難易度が高いとか低いとか。
そんなことよりも、「習慣化」するということがなかなかしんどい。
これまで家に帰ってまでデスクに向かうなんてことはしたことがない。
むしろ自主的にデスクに座って勉強するなど、やったこともない。
そんな生活スタイルだったのが、試験勉強を始めると、始めた当初のモチベーションなら張り切っているので余裕だが、「やりたくない」思いが生まれてきた2ヶ月目あたりからは相当キツい。
嫌と思わず、すんなりデスクに向かうようになるまでは約半年かかった。
資格勉強に限らず、中高大受験というのも、一番難しいのは問題の難易度とかいうことではなく、モチベーションのコントロールだったのではないかなと今更思う。
常に何かをしたい欲求が生まれる
試験勉強が習慣化してくると、何もやることない暇な時間というのがなくなる。
僕は半年過ぎたあたりからデスクに向かうのにも慣れ、苦もなく取り組むことができてきた。
それがいつしか習慣となるわけだが、そうなってくると、暇な時間というのがなくなる。
というか過ごせなくなるといった方が適切かもしれない。
常に何かをしたい欲求に駆られる。
もっと言えば、何かをするとき、その基準が試験勉強であり、それと天秤をかけるようになる。
その基準よりも比重が重ければそれを実行にうつす。
友達と出かけるのも飯を食うのも、家事をするのも、全てが試験勉強を基準とした天秤にかけるようになる。
自分の中の優先順位が確立される。
試験が終わってからの生活が、、
試験が終わって大分時間が経った現在。
その習慣は映画を見終わった後の余韻に浸るような感覚で残っている。
試験が終わって開放的な感じにはなったものの、何かをしていないと落ち着かないというか、物足りないというか、何をしたら良いかわからない。
つまり、習慣化ができているからこその思いが生まれているのだと思う。
自ら行動するからこそ得られることがたくさんある
試験に受かる受からないという結果も大切ですが、それ以外にも今回の試験勉強でたくさん得たことはありました。
ゼロから物事をスタートさせるという行動力、これまで自分の生活になかったこと新しくを取り入れ継続と習慣化させる力、時間の使い方、そして次に何をしようかというアンテナを張る力。
何か新しいものに挑戦したとき、この記事で述べてきたような一連の流れは、またやってくるはずです。
何かを自発的に始めるなら、この一連の流れを知っているか知らないかで、差は大きいと思います。
知らなければ「挫折」に、知っていれば「継続」につながります。
そしてベストなのは、本当に自分がどハマりするもの(僕でいえばドラクエのようなもの)は何なのか、たくさん新しいことを始めて発見し、それに取り組むことがベストなんだよな〜。