最高品質なコーヒー豆「スペシャルティコーヒー」とは?
コーヒーが生産されている国は世界で60か国あります。
多くの種類のコーヒー豆が生産されていますが、その中で最高級品とされるコーヒー豆はあまり目にすることはありません。
スーパーや量販店ではあまり見かけない、最高級品とされるコーヒー豆が「スペシャリティコーヒー」なのです。
今回は、「スペシャリティコーヒー」について解説していきます。
スペシャリティコーヒーとは
豆が割れていたり、小さかったりというような欠点豆の混入が極めて少なく、厳選された品質の良いコーヒー豆なのです。
栽培から輸送、販売までの一連の流れにおいて、徹底された品質管理が施されているのです。
コーヒー豆の階級とは?
コーヒー豆の階級は全部で5階級です。
2.サステイナブルコーヒー
サステイナブル(sustainable)とは「持続可能な」という意味です。
コーヒー生産に関わる人々の生活や、生産の場である自然環境の維持や保全を目的として、流通するコーヒー豆です。
実は2000年代に入ってすぐに、コーヒー豆の過剰生産により生産者たちは十分な収入を得ることが出来なくなってしまったのです。
また生産国では、コーヒー生産のために森林伐採や土壌汚染などの環境問題と、不当な安い賃金で労働者を働かせるような社会問題も生じています。
これらの問題を解決する目的として、サステイナブルコーヒーが誕生したのです。
3.プレミアムコーヒー
サステイナブルコーヒーよりも下の階級は、はっきりと定義が定められているわけではありません。
レギュラーコーヒーにするのか、インスタントコーヒーにするのか、ボトルコーヒーにするのか、というように最終製品に適したコーヒー豆が使用されるのです。
コーヒー豆専門店や高級な豆を扱うお店などで販売されるコーヒー豆です。
4.コマーシャルコーヒー
上位3種のものとは評価基準や評価方法が異なります。
安価で取引されているコーヒー豆です。
味や香りの均一性が求められます。
スーパーや量販店などで販売されるレギュラーコーヒーは、コマーシャルコーヒーを使用することが多く、日本で1番流通しているコーヒー豆でもあります。
5.ローグレードコーヒー
缶コーヒー、インスタントコーヒー、ペットボトルコーヒーをはじめとするリキッドコーヒー等に使用されます。
コーヒー菓子や加工用にも使用されます。
SCAJ(日本スペシャリティコーヒー協会)
「消費者(コーヒーを飲む人)が手に持つカップの中のコーヒーの風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しい評価して満足するコーヒーであること。
風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続する珈琲感が甘さの感覚で消えていくこと。
カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの全ての段階において、一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必要である。(From Seed to Cup)
SCAE(ヨーロッパスペシャリティコーヒー協会)
日本と同様に、"From Seed to Cup"として定められている。
さいごに
日本は世界的に見ても高級嗜好の消費者が多いとされています。
そのせいもあってか、日本でコーヒーを購入できる場所は、スーパー以外にも良質なコーヒー豆を扱うカフェやコーヒー豆専門店があり、店舗数もかなり多いです。
コーヒーがお好きならぜひ一度、スペシャリティコーヒーを味わってみて下さい。
コーヒーの世界観がきっと大きく広がりますよ!